「引きこもり」という言葉を聞くことが多くなってきてから、ずいぶん経つと思います。

引きこもりとは、長期間自分の家または部屋に閉じこもり、学校や仕事に行かず、友人などとのコミュニケーションをほとんど取らない状態のことです。インターネットやテレビゲームなどに夢中になって自宅から出ない人もひきこもりだと見なされています。

引きこもりの定義は、厚生労働省や医療機関などにより、多少異なります。精神的な病気(対人恐怖症、社会不安障害など)や何かしらの疾患によって自宅から出ない場合は「引きこもり」とは言いません。

例えば厚生労働省の定義は「引きこもりの評価・支援に関するガイドライン」によると、次のように書かれています。

様々な要因の結果として社会的参加(義務教育を含む就学,非常勤職を含む就労,家庭外での交遊など)を回避し,原則的には6ヵ月以上にわたって概ね家庭にとどまり続けている状態(他者と交わらない形での外出をしていてもよい)を指す現象概念である。なお,ひきこもりは原則として統合失調症の陽性あるいは陰性症状に基づくひきこもり状態とは一線を画した非精神病性の現象とするが,実際には確定診断がなされる前の統合失調症が含まれている可能性は低くないことに留意すべきである。

昔は「引きこもり」という状態は少なく、豊かになった現代だからこそ起こる状態だと言えるでしょう。裕福な家庭が少なかった時代には、働かない者を養う余裕はありませんでした。しかし今日では、本人が働かなくても養うことができる家庭が多くなってきたため、引きこもりが増えていると考えられています。