うつ病の治療方法の中に、認知行動療法というものがあります。
これは、ものの受け取り方や考え方(「認知」といいます)を再確認し、気持ちを楽にしていくことによって、うつの症状を改善していくというものです。

一般的に、うつ病の人は考え方が偏っていることが多く、これを「認知の歪み」といいます。
その認知の歪みに自分自身で気付くことによって、考え方のバランスを取り、自分を見つめ直すのが目的です。
自分の考え方の偏りに気付くことができれば、心のストレスに上手く対応できるようになり、うつ病の症状を改善することができます。

うつ病の人に多い認知の歪みは、例えば次のようなことです。

  • うつ病になると、思考が悲観的になります。「うつ病は治らない」と決め付けたりします。
  • 考え方も極端になってしまいがちです。物事を白か黒かの両極端に分けてしまいます。
  • 論理ではなく感情で物事を判断してしまいがちです。
  • 結論を急いだりする傾向が強くなっています。
  • 何か失敗をしてしまうと、すべて自分の責任だと感じてしまいます。

これらの認知の歪みを少しずつ改善していくことで、うつ病は良くなるでしょう。

ところで、認知行動療法のマニュアルは厚生労働省で公開しています。
また、独立行政法人国立精神・神経医療研究センター内の認知行動療法センターで、認知行動療法の研究・人材育成などが行われています。

参考資料:厚生労働省 心の健康